中国茶の業界で12年間と言う月日を過ごしたくさんのものを見てきました。日本人と言うこともあり中国で中国茶の先生や教授たちから可愛がっていただくことが多々ありました。 学校やオフィスを訪れたりした時に手土産としてお茶をいただくことが多々あります。

私は自分の舌を信じているので、体がおいしくないと感じるものもしくは好きではないものを無理して飲みません。 そのお茶の産地がどのようなところで、どのような環境で作られ、どのような方が、どのような気持ちで、作っているのかを今まで大切にし茶産地を歩いてきました。

自社の紹介は必要だと思いますが、自社の悪口を言う人はいません。鵜呑みにしてはいけないと私は思っています。どんなに大切なお茶でも、どんなに価値の高いお茶でも、どんなに価格の高いお茶でも、評価は飲んだ人がするものだと思っています。

そこには当然自分の好みや苦手なものなどあると思います。だからこそ飲んだ人の評価が一番信頼でき、一番大切だと思っております。美味しくなければ飲まなければ良いだけの事だと思いますし、必要以上の紹介も強要なども全く必要ないと思っています。

価格が高いから、希少価値があるから、このようなものは大切ではないと私は思っています。私は自分の好きなお茶を、好きな時間に、好きなだけ飲む事で、たくさんの幸せを感じました。 贈り物でも口に合わないものや製造工程がよくわからないものは口にしません。

それが中国で自分自身を守る唯一の術だと私は思っています。私にとって体が最大の財産です。 無理をしたり、たくさんのことを気にしたりして飲むお茶はおいしいとは限りません。もっともっと気楽に自分の好きなお茶を楽しむことが中国茶と皆さんの距離をつなげることになるのではないかなと思っています。

もっともっと自分の味覚を、自分の好みを大切にしてあげてください。