昨日無事に、鳳凰単叢の産地である潮州に着きました。取引先の自宅で育てた家庭菜園している甘みのある野菜を頂きました。
上海では食べられない野菜本来の味わいは農村に行かないとこの味に出会えません。その後、茶畑を歩きながら写真を撮りました。
良い鳳凰単叢の茶畑では必ず多くの苔が付いています。プーアル茶の産地と同じ考え方ですが、これこそが良い環境の証明です。本物を追求し続ける事が私達の社会的役割だと考えています。
夜は鳳凰単叢の師匠と炭火のお手伝いをしました。お茶にふさわしい炭火を作るために4時間かけて大きな炭を小さくしながら、状態を見て仕上げていきました。
電気で焙煎をする方法と炭火で焙煎する方法とあります。私たちプロの中では大きな差がありますが、一般の方にはその差はわかりにくいです。
かかるコストは数倍違います。
ビジネスとして取り組むのであれば電気で焙煎することの方が労働力もかからず、手間も少なくできます。それ故、多くの方が電気で焙煎することを選んでいます。しかし、電気で焙煎した茶葉を長期間置くのは向いていません。
炭火のお茶は置けば置くほど美味しくなります。炭火で仕上げることにこだわり続ける意味は何なんだろうと考えました。
より良いものを、常に限界へ挑戦するその姿は、師匠が自分の命を使い自分の守るべきお茶を作っている事に心から敬服します。
私が師匠を見て考えた答えは志でした。